峠と歳月

1 07 2011

幕末時代の志士を採り上げた司馬遼太郎の本2冊です。

この本は超オススメです

「峠」は、長岡藩家老の河井継之助の話。佐幕派でありながら、「武器は西洋化させるべし」と機関銃などの西洋最新兵器を早くから取り入れ、自藩の富国強兵を促進させます。時代は倒幕派と佐幕派に分かれる中、河井が目指したのはスイスのような、永世中立国にすること。それを実現させるために河井は奔走しますが、時代の流れには敵わず、官軍と戦うことになってしまいます。河井によって作り上げられた長岡藩は強く、戊辰戦争で最大の激戦地とまでいわれるほど、この戦いは本当に凄まじかったようです。それにしても、この本は本当に面白かった!これを読むまで河井継之助を知りませんでしたが、この人の人生は本当に「あっぱれ!」と言うべきものです。武士の魂を失わず、日本(長岡藩)の将来を見据えた志は素晴らしかった!人として男として最高です。これは、絶対読むべきです。

山あり谷ありの人生とはまさにこのこと

一方、「歳月」は肥前(佐賀)藩士の江藤新平の話です。倒幕派ながらも、日和見的な肥前藩を卑屈に思っている江藤は、長州と薩摩中心の明治政府を打倒し、肥前藩中心の政府を作ろうと企てます。明治政府の官僚時代には司法省のヘッドとして持ち前の頭の良さを生かし、井上馨や山県有朋の汚職を弾劾しようとします。中でも板垣退助や西郷隆盛らと共に征韓論を戦わせていた中盤が彼の絶頂期でとても面白く、この本のクライマックスといっても過言ではありません。そして最終的な敵は大久保利通。悲しいかな、軍配は大久保に上がり、江藤は佐賀へと落ちていきます。ここで西郷隆盛や板垣退助らと組んで明治政府を倒そうとしますが・・・。政略では一枚も二枚も上手の大久保に・・・。思わず「適材適所」という言葉が頭をよぎりました。それにしても、わずか7年間でここまで人生の山と谷を経験した人が、一体何人いるでしょうか。まさに波瀾万丈の人生とも言えるでしょう。しかし、「たられば」になってしまいますが、江藤新平がそのまま司法省でその敏腕を振り続けていたら、今の日本も違ったものになっていたかもしれませんね。

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