海賊船幽霊丸

26 05 2010

笹沢左保の著書ですが、完成前に著者が他界してしまったため、最終章を森村誠一が補筆。時は関ヶ原の合戦から9年後。西軍に加担して敗れた伊予の来島水軍の物語です。この頃徳川政権は、キリスト教の布教から政権が崩れることを恐れ始め、だんだんと貿易船の取り締まりが厳しくなってきていました。そして、来島水軍が属する主家は国替えを命じられ、海とは無縁の場所へ行く事が決定。そんな中、瀬戸内の幽霊島で製造中の軍船が発見されました。恐らく秀吉政権下で朝鮮出兵のため造られていた物と思われるその船を、来島水軍の残党が完成させ、日本出国を決意。一度出たら日本には二度と戻れないが、「水軍は海から離れたら死んだも同じ」との思いが強く、双生児2人を頭に、日本を後にします。その途中で徳川方の軍船と交戦(自分らを止めようとした相手に一方的な攻撃をして撃破)。その後の舞台は主にフィリピンへと移り、当時「無敵艦隊」と言われていたスペインの軍船を相手にすることになります。史実を元にした物語なのでとても興味深く読めたのですが、笹沢左保の手法なのでしょうか、章が始まるごとに幽霊船や主人公達の同じ説明が2ページほどあるのがウザかった。皮肉にも森村氏が執筆した最終章は、そんな説明はなく、読んでいて一番面白かったです。森村氏が最後の解説を書いていたのですが、元々ホテルマンだった同氏が作家になるきっかけになったのが、笹沢氏だったそうです。そんな笹沢左保の著書を今回初めて読んだ訳ですが、ちょっと自分には合わないかも。他の作品は違うのかな。でも、内容は面白かったです。ダバオ地方で日本人が人気なことや産業(特にマニラ麻)が発達に日本人が貢献したことのルーツがここにありました。知らざれる真実を読んだ気がして、とても嬉しかったです。

この本が完成したお陰で、彼の著書は全380冊になったとか。・・・凄い

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