傭兵ピエール

15 03 2010

英仏百年戦争を舞台にした、傭兵とジャンヌ・ダルクの物語です。学生時代に救世主ジャンヌ・ダルクがフランス滅亡の危機を救いながら、イギリス側に捕らえられて処刑されてしまうのが史実として習いましたが、この物語では捕われのジャンヌを傭兵ピエールが救い出して愛し合う二人は結婚してしまいます。こう自分が書くと陳腐な内容に見えてしまいますが、大学院で西洋史を研究していた作者が描く世界は、歴史上の重要人物もしっかり登場、史実ともうまくマッチし、違和感ない作りに感じました。日本の武士が家の絆で結ばれているのに対し、西洋では金で結ばれており、「国」という意識も違ったんだなと感じました。傭兵は荒くれ者ばかりで、戦争に参加していない時の各地を略奪しまくっている場面も細かく描写されており、ちょっと嫌悪感を抱きながらも変にリアルさを感じました。ジャンヌは聖女としてよりも普通の女性としての要素を強く出していて、途中から恋愛話になっていきました。まあ、百年戦争について深く理解したいと思っていた自分の目論みは外れてしまいましたが、時代背景や傭兵の実態が分かったので、そこそこ勉強になりました。内容も結構面白かったので、また彼の著書を読みたいと思います。

上巻はフランスとアングル人の戦争、下巻はジャンヌとピエールの恋話を描いています。

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